職員還元!~安心して働ける環境を目指して~


今日はスタッフの雇用条件などの当院の現状と今後の課題についてお話したいと思います。最近入退職が相次いでおり、いろいろ方針を整理するいい機会だとと捉えました。

医療・介護業界が抱える課題

日本の医療・介護業界では、人材不足と低賃金が深刻な社会問題となっています。

介護職は処遇改善加算があっても平均年収は依然として低水準で、医療現場でも「使命感に頼りすぎた働き方」が続いてきました。診療報酬・介護報酬の改定が重なるたびに、経営難から廃業に追い込まれる医療法人や介護事業所も少なくありません。

こうした状況は、「国の制度」と「現場のリアル」の間に大きな乖離を生んでいます。


当院の給与設計

神戸ファミリークリニックでは、制度の制約の中でも「働いた分を正当に還元する」ことを大切にしています。

具体的な取り組み

  • 比較的高給な東京のクリニックと比較しても、約1.1〜1.5倍の給与水準を維持
  • 入職時は相場並みですが、毎年の昇給を組み込み、長く働けるキャリア設計を実現
  • 開業以来、平均で毎年3〜5%の給与アップを達成

これは単なる「給与を高めにする」以上の意味があります。国の報酬制度に依存しすぎると職員給与は停滞しがちですが、当院では持続可能性を重視しながらも、現場に最大限還元する設計を続けています。


直面してきた課題と改善への挑戦

もちろん、理想と現実にはギャップがあります。

これまでの課題

  • 一人が複数の業務を兼務する設計
  • 病院では経験しないカルテ下書きなどの新しいタスク
  • 患者増加による往診件数の増大

これらが職員の負担となり、心身のしんどさから退職に至るケースもありました。

今後の改善計画

こうした課題に対して、人員を1.2〜1.5倍に増員し、さらに一人当たりの業務をスリム化します。一人ひとりが無理なく働ける環境をつくり、かつ給与水準も維持・向上していくことを目指しています。


私たちが目指すもの

医療や介護は「国の制度に縛られる特殊な業界」です。だからこそ、現場で働く人材が報われないまま放置されると、介護離職・人材流出・医療法人の倒産といった形で社会全体に跳ね返ってきます。

私たちは、小さなクリニックではありますが、以下を実現することが「社会への責任」だと考えています。

✓ 現在の相場より高めの給与を実現すること(医療職の給与相場を上げる一助になれば)
✓ 職員が安心して働ける仕組みをつくること
✓ 結果として地域の医療を安定させること


あなたと一緒に

神戸ファミリークリニックは、単に給与を上げるだけでなく、政治や社会の構造的課題を意識しながら、現場に最大限還元していくことを目指しています。

患者さんだけでなく、職員や地域の生活も守れるクリニックとして、これからも挑戦を続けてまいります。

この理念に共感していただける医療者の方、ぜひ一緒に働きませんか。

※2025年10月23日現在、事務、看護ともに充足していますが、見学はいつでも大歓迎なのと、ぜひ当院で働きたいという方には採用を検討しますので、お問い合わせいただければと思います(院長)


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