本当にパーキンソン病??


当院の患者さんには、パーキンソン病や、それに似た病気をもつ方々が多くいられます。

パーキンソン病の診断はなかなか難しくて、類似の病気ではないのか、しっかりと考えることが大事です。

お薬の効き方や、以降の症状の進行速度が、病気によっては全然違うからです。

診断は難しいですが、例えば、歩き方をみると、以下のような特徴があります。

(日内会誌 100:3640-3648, 2011)

iNPHとは、特発性正常圧水頭症といい、脳脊髄液の流れが悪くなることで、歩きづらさや、認知症、尿漏れなどが出てくる病気です。

歩いてもらったときに、歩行の幅が広い患者さんをみると、水頭症や、多くの脳梗塞などによる脳血管障害性パーキンソニズムというものを

考えないといけません。

先日、パーキンソン病ということで他院からご紹介いただいた患者さんがおりましたが、歩いてもらうと

足の幅が広く小刻み歩行であり、地面に足がつくような歩き方(磁石歩行、Magnetic gaitといいます)でした。

(ちなみに、磁石歩行については、岐阜大学の脳神経内科のHPに動画が掲載ありましたので、ご参照ください 岐阜大学脳神経内科_磁石歩行の動画

患者さんは、歩き方からはパーキンソン病ではないと思われ、正常圧水頭症や脳血管障害性パーキンソン症候群を

まず第一に考えなければなりません。

そこで、過去のMRI画像を取り寄せ確認したところ、脳梗塞が多くあり、診断としては脳血管障害性パーキンソニズムだと思われました。

通常のパーキンソン病の薬では改善に乏しい場合が多く、脳梗塞の再発予防や、パーキンソン病の著効薬とは別の薬が効く場合があります。

在宅診療では、病院の診断や薬を漫然と続けるだけではなく、診断を見直したり、適切なお薬を新しく始めたりすることもできます。

通院困難な、神戸市の診療圏内の方で、またご相談等がありましたらお気軽にご連絡ください。


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