パーキンソン病を発症して長年経ってくると、なかなか薬が効かなくなってきたり(ウェアリングオフ)、
体が勝手にくねくねと動いたり(ジスキネジア)することがあります。
内服薬や貼付剤だけでは対応できないことがあり、
そういったときには、LCIG(エルシグ)やDBS(ディービーエス)という、
機械を用いた治療法(デバイス治療)があります。
まだまだ日本でも少なく、神戸でもやっている病院が少ないですが、適応があれば、よい方法だと思います。
どんな人に適応があるかというと、5-2-1ルール(BMC Neurology. 2022;22:35-52)というものがあり
・L-dopa(マドパーやネオドパストンなど最も重要な薬です)を1日5回以上内服している
・2時間以上の動かない時間がある(Off)
・1時間以上の困ったジスキネジア
です。もし該当の患者さんがいらっしゃいましたら、主治医の先生にデバイス治療をご相談いただくのは一つでしょう。
本日は、とある会社にきてもらって、LCIG説明会を行ってもらいました。
看護師も事務も一緒にお話を聞いて、パーキンソン病の最先端の治療について勉強しました。
当院ではパーキンソン病をたくさん見ており、ジスキネジアなどでお困りの患者さんもいます。
また適切なタイミングで、上記新しい治療を提案していきたいと思います。