首下がり症候群


脳神経内科の患者では、時折首が下がってしんどいといって外来に来られる方がいます。

当院は在宅診療をメインにしていますが、在宅患者でも時折首が下がってきたからみてほしいとおっしゃられるかたがいらっしゃいます。

首下がり症候群はいろいろなことが原因で起こりますが、中でも有名なのはパーキンソン病です。

パーキンソン病が進行すると、首下がり症候群が出現することがあります。

ただし、一般的にはパーキンソン病の発症から10年以上経過してから首下がりが出現することが多いので、

それより前に首下がりが生じたときには、多系統萎縮症(MSA)などの他の病気を考える必要があります。

首下がり症候群はパーキンソン病などが進行して生じる場合のほか、

パーキンソン病の治療薬のドパミンアゴニストという製剤でおこることがあります。

何やらいろいろ複雑ですね。

他にも、頸の筋肉の炎症(筋炎)や、重症筋無力症筋萎縮性側索硬化症などでも首が下がることがあります。

お困りの方は、一度お近くの脳神経内科にご相談することをお勧めします。


PAGE TOP